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代表取締役社長 池田和明

「Mimaki V10」の策定について

当社グループは、2016年度に策定した中長期ビジョン「M1000」において、向こう4~8年後に売上高1,000億円の達成を目指し、成長可能性の高い産業印刷市場において持続的な成長を果たすべく、技術、営業、生産の各戦略及び経営基盤の強化に取り組んでまいりました。
しかしながら、2019年度第4四半期から顕在化した新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う世界的な景気低迷の影響と、これに伴う市場ニーズや顧客の志向変化を踏まえ、withコロナ、afterコロナの時代を見据えて、従来の取り組みを根本的に見直す必要があるとの判断に至り、2025年度をゴールとした新中長期成長戦略「Mimaki V10」を策定し、実行することといたしました。

新たな中長期成長戦略「Mimaki V10」では、ミマキならではの前工程・プリント/カット/コート・後工程の一貫システムや製品によるソリューション提供で、産業印刷のデジタル・オンデマンド化をけん引することを目的として、以下の経営方針を掲げてその実現に取り組んでまいります。

「Mimaki V10」経営方針
売上高成長を追求するだけでなく、高い収益を継続的に生み出すとともに、財務基盤を強化して、持続可能な成長に向けた強靭な企業基盤を構築したうえで、2025年度に営業利益率10%を達成する
①  収益性を重視し、2025年度において営業利益率10%、経常利益率8%を達成する
②  2020~2025年度の売上高平均成長率(CAGR)は、10%を目安とする
③  環境変化への対応力を確保するために、キャッシュ・コンバージョン・サイクルの改善を通じて財務基盤を強化する
④  製品開発でInnovationを起こし、顧客にとって価値のあるソリューションを提供し続ける
⑤  「Mimaki V10」の達成に向け、ミマキグループが一丸となって取り組む組織風土を創り上げる

「Mimaki V10」の達成に向けた重点施策として、先ずは、デジタルオンデマンド・プリントソリューションの提供に取り組んでまいります。具体的には、社内にFA事業を保有する優位性を最大活用し、SG(サイングラフィックス)、IP(インダストリアルプロダクツ)、TA(テキスタイル・アパレル)の各市場におけるプリント工程の自動化を実現するために、前処理/前加工からプリント/カット/コートの各工程、更には後処理/後加工までの一貫システムを実現するための技術・製品・ノウハウをトータルソリューションとして提供することにより、導入から成果物の品質までをサポートするソリューションプロバイダーとしての役割を担ってまいります。
また、各市場向けに最適な製品をご提供するために、デジタルプリントのIOT推進や中国市場の攻略、新たなビジネスモデルによる収益向上、更には開発でのInnovationを起こして、新規市場・新規アプリケーションの開拓に向けて開発計画及び開発サイクルの見直しに取り組むなど、市場環境や顧客ニーズの急激な変化を見据えた事業展開を進めてまいります。
加えて、インクの品質改善、CX(コーポレート・トランスフォーメーション)の推進、生産体制の改革と営業体制の変革などに取り組み、「Mimaki V10」で目指す収益性の向上に向けた基盤の構築に、取り組んでまいります。

2020年12月14日
株式会社ミマキエンジニアリング

代表取締役社長 池田 和明